3月の倒産9件、負債総額12億8900万円

update 2004/4/5 10:13

 民間信用調査機関の帝国データバンク函館支店は3月の渡島・桧山管内の企業倒産集計をまとめた。倒産件数が9件、負債総額の合計は12億8900万円で、発生件数が前年同月比3件増、負債総額も同2億8900万円増だった。恵山町第3セクターの風力発電会社の破たん(負債総額4億8000万円)が影響。販売不振による淘汰(とうた)型の倒産も増えており、一般取引先にも不良債権が拡大する傾向にある。

 地域別でみると、函館市が7件、知内、恵山の両町が1件ずつ。業種別では建設業が4件、網製ロープ製造・販売が2件、風力発電、印刷、通信機器販売が各1件となった。要因は、販売不振が8件、経営計画失敗が1件。

 1月からの累計は、発生件数が前年と同じ18件にとどまっているが、負債総額は37億4800万円で、前年同期比の2倍を超す。同支店は「建設業の破たんで、今後連鎖倒産も懸念される」と指摘。「倒産に数えられない、解散や経営権譲渡、業種転換などで、企業間格差の広がりや業界内の二局分化が進んでいる」とみている。

 一方、東京商工リサーチ函館支店の調べでは、1000万円以上の倒産が8件(前年同月比3件増)で、負債総額は14億5400万円(同6億4800万円増)。「4月以降の商盛期に入っても、業績の期待はできず、先行き不透明な状況」と分析している。

提供 - 函館新聞社



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