景況感3期連続改善 日銀函館支店短観
update 2004/4/3 09:59
日本銀行函館支店は、3月の渡島・檜山管内の企業短期経済観測調査(短観)を発表した。企業の景況感を示す業況判断指数DI(「良い」とする割合から「悪い」とする割合を引いた値)は全産業でマイナス10で、前回の昨年12月調査(新基準)より1ポイント改善。3期連続の上昇だが、全国に比べ依然低い水準。同支店は「下げ止まり感はあるが、全体としては厳しい状態」とみている。
産業別でみると、製造業がプラス5と、前回比5ポイント改善。食料品がプラスに転じ、機械も高水準を維持した。一方、非製造業はマイナス16で、前回調査と変わらず横ばい。小売が前回時から39ポイントマイナス幅を縮めたが、卸売や運輸がマイナス幅を拡大した。
6月の見通しは、製造業がプラス8と3ポイント上昇。非製造業はマイナス22と、6ポイント悪化で、全産業ではマイナス14で4ポイント悪化が見込まれる。
2004年度の売上高は前年度比1・3%増で、前年度見込みを5・7ポイント上回る予測。
全国の当期DIはマイナス5と、3期連続の改善。主要指標の大企業・製造業のプラス12で4期連続の上昇で、同・非製造業でもプラス5と、約7年4カ月ぶりにプラスに転じており、回復感のすそ野が広がっている。
調査は2月23日から3月31日まで実施。今回、5年ぶりに対象企業を見直し、企業数や業種構成比を変更。昨年12月短観から新基準で集計した。両管内116社に調査し、114社(製造業34社、非製造業80社)から回答を得た。
提供 - 函館新聞社
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