自転車商戦ピーク
update 2004/4/3 09:59
進学や就職の春―。学校に、職場にと、1年で最も自転車が売れる季節を迎えた。函館市内の自転車店ではこの時期に合わせ、新商品など品ぞろえを充実。ホームセンターも屋外売り場を特設するなど、各店が力を入れている。函館近郊の若者には、通称「ママチャリ」と呼ばれる軽快車が売れ筋。低価格を実現した電動アシスト自転車も、主婦層を中心に広がりを見せている。
商戦は、高校生などの進学先が決まる3月下旬から、新小学生らが買い求める4月上旬までがピーク。この時期の販売台数は、各店とも年間売り上げの半分から3分の2を占める。メーカー各社もこぞって新商品を投入し、「新作」狙いの客のニーズに応える。
自社ブランド商品「ビークラブ」を主力に、3月初旬から大規模な店頭売り場を展開するのはホーマック昭和店(昭和1)。かごを大きくし、1つの鍵で前輪と後輪の錠を掛けることができる商品で、メーカー品に対抗する。
また、坂道などで充電式モーターが作動し、走行を補助する電動アシスト自転車も手ごろな価格になった。メーカーが普及に力を入れた結果、5万円台からとなり、「5年前の約半分という価格に、40―50代の主婦を中心に売れている」(同店)という。
一方、自転車専門店は、メーカーなどの品ぞろえと「確かな腕」で勝負をする。「量販店で買い、修理は近くの自転車店でという人が多い」とはサイクルショップいしだ(石川町62)。「今年は後輪の鍵を掛けると自動的に前輪も施錠できるタイプに人気がある」(同店)。
軽快車とハンドルが直線のシティーサイクルでは、「ここ2、3年は軽快車が7対3の割合で良く出ている」(同店)という。
ハンドルがカーブし、後輪上部に荷台がある軽快車は「格好悪い」とされてきたが、函館では高校生などが友人を荷台に乗せて走る姿も多く見受けられる。ただ、自転車店は「2人乗りは危険なうえ、道路交通法にも違反するのでしないように」と呼び掛けている。
提供 - 函館新聞社
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