戸井小中学校、住民反対で統合延期も検討

update 2004/4/2 11:18

　【戸井】戸井町教委は、２００５年４月に予定していた町内小中学校の統合について、当初の計画を１年延期する方向で検討に入った。住民の反対意見が多かったため。ただ新計画にも異論が多く、学校統合の先行きは不透明だ。

　町内の小中学校は、戸井西、日新の２小、潮光、日新の２中。少子化に伴う児童生徒数の減少が大きな要因。統合後は日新小、潮光中の校舎を利用する見込みだ。

　町教委は昨年１０月ごろから町内会、各校のＰＴＡなどを対象に、再三にわたり説明会を開催。町民からは「利用する校舎の教室が狭い」「統合の決定から実施まで猶予がほしい」などの反対意見が相次いでいた。

　町は今年１２月の函館市との合併を控えており、統合について市教委とも検討。当初の計画を１年延期する方向で調整に入った。

　町教委は３月３１日と１日の２日間、各校ＰＴＡを中心に、町内２カ所で懇談会を開いた。１日の懇談会では「統合の説明があったのは１１月。準備期間が短すぎる」「市町村合併の混乱に子供たちを巻き込みたくない。統合は必要だが、合併後にじっくりできないか」など、計画延期を求める声が出された。

　町教委は２日間で上がった意見を集約し、８日に開かれる学校統合検討審議会に提出する。その後、計画変更について答申を受け、数回の会合を経て最終判断を下す見込みだ。

提供 - 函館新聞社

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