市、農村活性化対策事業に本格着手
update 2004/4/1 10:14
函館市は本年度から、亀尾地区を中心とした農村活性化対策事業に本格着手する。昨年度策定した「農村地域活性化基本構想」に基づき、5月からは市内在住の親子を対象とした稲作体験会を初めて開くほか、同地区特産の農産物を生み出そうと、サクランボ、セロリ、辛味ダイコンの試験栽培を行う。また、地元町会などで組織したグループと連携を強め、同地域の活性化を図る。
市は同構想で、市内農村地域の中でも11・1ヘクタールと大規模な遊休農地が残る亀尾地区を重点地域に指定。これを基に、昨年度の取り組みとして地元農家への意向調査や、同地域の地元意識高揚を目的とする研修会を2度開催した。
これらの内容などを踏まえ、本年度から実現可能な事業を展開する。“第1弾”となる稲作体験会は、市内在住の小学生とその親50組程度が対象。市が借り受けた一般農家の水田約2000平方メートルで、田植え(5月下旬)草取り(7月上旬)収穫(9月下旬)脱穀・試食会(10月下旬)などを行い、米作りの一連の流れを学んでもらう。事業費は140万円。
また、サクランボ、セロリ、辛味ダイコンの試験栽培は、同地区の農業グループ「年輪の会」に委託して実施。サクランボは3000平方メートルの土地で200本程度を植栽、セロリは400平方メートル、辛味ダイコンは100平方メートル程度の土地を活用して栽培する考えだ。事業費360万円。
市農林水産部は、試験栽培について「地権者との協議などを経て、5―6月をめどに始めていきたい」と話している。
稲作体験会の参加希望者は、往復はがきに「体験会参加希望」と記入の上、住所、参加者全員の氏名、電話番号を明記して、〒040―8666、函館市東雲町4の13、函館市農林水産部農林課まで申し込む。締め切り16日(当日消印有効)、応募多数の場合は抽選。問い合わせは同課TEL21・3342。
提供 - 函館新聞社
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