五稜郭病院・高精細動画像を使い遠隔手術
update 2004/3/31 10:02
函館五稜郭病院(高田竹人院長)で30日、高精細動画像を使った遠隔医療の運用が開始された。高度な医療知識を持つ病院と手術室をつなぎ、アドバイスを受けながら執刀するなど、高レベルの遠隔支援体制が受けられる環境が整ったことで、道南の医療技術向上が期待される。同画像を使った遠隔医療はこれまで、試験的に行われた例はあるが、日常的な使用は国内初となる。
旭川医大付属病院遠隔医療センターと提携して運用する。高精細動画像は、従来の画像より約5倍、鮮明に写り、細かい血管なども見られるメリットがある。汎用の光ファイバーを利用して、低コストで高精細動画像の送受信ができるシステムが開発されたことで実現した。
同日は、同大眼科医のアドバイスを受けながら、糖尿病とパーキンソン病を基礎疾患に持つ82歳の患者の白内障手術を行い、システムの有用性を確認。顕微鏡下で行われる手術の中でも、特に細かな処置が必要とされる眼科手術で良好な結果が得られ、高田院長は「ほかの科でも利用していく」と自信を深めていた。
同システムは、昨年夏ごろに、約8000万円をかけて構築。同大での準備が整うのを待って、運用が開始された。
函館五稜郭病院では、今後、ネットワークの拡大を図っていくほか、微小ながんも見つけられるとされるPET(陽電子放射断層撮影装置)を導入するなど、「総合的な画像診断センターを目指すことにしている。
提供 - 函館新聞社
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