函館西署の犯罪情報メール好評・来月から中央署も配信

update 2004/3/30 10:09

　函館西署と函館西防犯協会が１日から実施している、犯罪情報などを電子メールで送信するサービスが好評となっている。４月１日からは、函館中央署と函館中央管内防犯協会でも同様のサービスを行う予定で、５月には、最善の運用法を探る合同会議も計画されている。両署は「防犯の大きな一助となるのでは」と効果に期待している。

　函館西署では、３月上旬に京都で暴力団同士の抗争事件が発生した際、関係する組織が函館市内にあったことから、付近警戒と合わせて、メールシステムを利用して情報を一斉送信。学校関係者などに速やかな情報伝達を行い、通学路が変更されるなど、じん速な安全対策につながった。

　２６日から回答を求めているアンケートの結果も良好で、「情報が早く、正確で、子供への注意喚起がすぐにできる」「地域の防犯意識が高まった」といった意見が寄せられている。また、「不審者の車のナンバーなど詳細な情報も欲しい」「火災発生時の交通規制などの情報も流しては」といった提言も出されているという。

　犯罪情報のメール配信に対する市民の関心が高いことから、函館中央署のシステムも反響が大きいとみられ、防犯ボランティアからは「地域全体の防犯意識が一気に高まるのでは」と期待する声が出ている。

　函館西署のメールネットワークには、毎日、５件ほどの申し込みがあり、１カ月を待たず、約３８０人が登録。発信回数は２８日現在、１０回で、学校周辺の不審者情報や、新手の詐欺事件などについて配信した。

　函館西署のメールネットワークについての問い合わせは、同署生活安全課TEL４２・０１１０。

提供 - 函館新聞社

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