市営競輪車券 「換金せぬまま無効」年々増加 かけパターン複雑化

update 2004/3/29 10:12

 函館競輪の車券売り上げに対する払戻金時効金の割合が、年々上昇している。時効金は当たり車券を払い戻さず、無効となった払戻金で、2003年度は2200万円、売上比0・17%で、比率は9年前(1994年度)の約3倍。車券の売り上げは年々減少傾向にあり、市競輪事業部は「02年度から3連単などの複雑なかけ方式が導入され、当たり車券に気付かない人が多いのでは」と分析している。

 時効金は、車券発売日から60日以内に払い戻しを受け取らない場合に生じる。

 94年度の時効金は883万円、売上比0・06%だったが、98年度には1757万円、同0・12%にほぼ倍増。新方式が導入され、かけ方が2パターンから7パターンに増えた02年度は2602万円、同0・17%に増え、03年度も同水準だった。

 一方、売り上げは、353億1270万円を記録した93年度をピークにほぼ右肩下がりで推移。03年度はピーク時の4割程度にまで落ち込んだ。

 全国の車券販売などを管理する全国競輪施行者協議会(事務局・東京)によると、全国的にも同様の傾向が見られるという。

 02年度の全国での売り上げは1兆464億円で、時効金15億円、同0・15%。4年前の98年度と比べ、売り上げは27・8%減少したが、時効金比率は2倍近くに増えている。

 同協議会は「投票方式が変わり、当たり券を見落としているケースが多いのでは」と、同部と同様の見方。同部は「せっかくの当たり券を無駄にしないよう、購入した車券よく確かめて競輪を楽しんでほしい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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