本間さん、簡易裁判所での代理人資格得る
update 2004/3/29 10:11
函館市議会議員で、函館司法書士会名誉会長の本間新さん(74)がこのほど、函館市内でただ1人、簡易裁判所における訴訟代理権を取得した。70代での取得は全国的にも珍しく、全道でも2番目の高齢。本間さんは「国民が裁判にかかわるすそ野を広げたい」と意欲を見せている。
簡裁における訴訟代理権は、国民の利便性向上を目的に2003年の改正法施行で司法書士に付与された権利。簡裁に限り、弁護士だけでなく、司法書士にも訴訟代理を依頼できる。
代理権取得の動機を「自分の実力を試したかった」という本間さん。取得には昨年4―6月、10―12月の2回、特別研修を受け、100単位以上を取得する必要があった。
春の研修には函館から40人以上が参加したが、秋の研修を受けたのは本間さんだけ。「市議会のスケジュールの中での札幌通いは大変だった」と話しながらも、「まだぼけていないことも分かった」と、ほっとした表情を見せる。
各地の司法書士会が所属する日本司法書士会連合会によると、今回資格を得た7608人のうち、最高齢は1922(大正11)年生まれの82歳。道内の最高齢者は釧路市で取得した79歳で、本間さんがこれに次ぐ。
本間さんは「簡裁の事件を弁護士が扱う例は少ない。代理権を得たことで、国民の裁判への関心やすそ野を広げられれば」と、気持ちを新たにしている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。