江差、農業担い手育成協議会が発足
update 2004/3/27 10:22
【江差】江差町農業担い手育成協議会(澤口辰雄会長)の設立総会が26日、町農業管理センターで開かれた。同協議会は新年度から、同町鰔川(うぐいかわ)に開設する「新規就農トレーニング営農モデル団地」で、新規就農希望者を対象に2年間かけてイチゴなどの栽培技術や経営ノウハウを指導、自立経営の開始までの全面的支援を始める。農業後継者確保に悩む自治体などから注目を集めそうだ。
長期的な農業後継者の養成、町内定着が目標。研修から営農を通して町、支庁、農協、農業者が一丸となってサポートする取り組みは道内で初めて。
同協議会は29日から第1期生3戸・6人の研修生を募集する。18歳以上55歳以下で、夫婦、親子、兄弟など1戸2人の研修生がいることが条件。6月から鰔川の営農モデル団地(約3000平方メートル)で研修を始める。
檜山支庁を中心に栽培技術を開発、高収益作物として管内各町で普及し始めた「高設イチゴ」の生産から出荷、経営のノウハウを習得する。檜山南部地区農業改良普及センターが技術、JA新はこだてが経営を指導する。
研修中は手当を支給するほか、住宅も用意。修了後は原則、町内に住み、営農を始めることが条件。農地取得や借り受け、住宅あっせんなどの支援制度も充実している。
設立総会で、濱谷一治町長は「温暖な気候を生かしてイチゴなど地域ブランド品を作り出すことが重要」と述べた。高設イチゴ栽培の技術開発に取り組む、佐々木高行同センター所長は「若い優秀な人材を育て、基幹産業である農業を立て直すことができる。栽培技術も新規就農者が定着できるレベルに達した」と述べ、制度の定着と関係機関の協力を呼び掛けた。
研修生募集など、詳しい問い合わせは、同町役場農林水産課TEL01395・2・1020へ。
提供 - 函館新聞社
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