シニアボランティア、門間さん4月からチリに
update 2004/3/27 10:20
函館水産試験場の研究職員、門間春博さん(61)が、JICA(独立行政法人国際協力機構)が実施しているシニア海外ボランティアとして4月から南米チリに赴任する。種苗生産したウニの管理を技術指導する予定で、門間さんは「資材面などで不安もあるが、楽しくやってきたい」と張り切っている。
東京育ちの門間さんは、東京水産大を卒業後、東北大で博士号を取得し、1972年に道職員に。鹿部町にある道立栽培漁業総合センターで17年間勤務した後、函館や網走など道内各地の水産試験場で研究職に従事し、2003年3月末に定年退職。水産資源の増養殖に取り組み、アワビの種苗生産技術を開発した。退職後は研究職員として函館水産試験場で働いていた。
派遣先はアンドレス・ベージョ大学の「キンタイ海洋実験センター」。期間は2年間。同センターは伝統漁法や養殖技術の普及を研究していて、主に放流したウニの管理指導にあたる。長年、アワビを研究してきただけに、「北海道の海水温より安定し、養分も多いのに、チリには天然アワビがいない。なぜなのかも調査してみたい」と意欲を見せる。
4月5日に成田空港から日本を発つ予定で、26日に市教委の金山正智教育長を表敬訪問した。金山教育長は「2年後を楽しみにしていますので、ぜひ報告にいらしてください」と激励した。
門間さんと同時期に海外派遣されるのは全国で211人、派遣先は46カ国で、道内からは門間さんを含め12人。市によると、JICAの海外シニアボランティアへの参加市民は3人目という。
提供 - 函館新聞社
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