恵山住民監査請求　受理決まらず時間切れへ

update 2004/3/26 11:51

　【恵山】恵山町議会議長と同町議会事務局長が公費出張の旅費を水増し請求したとして、旅費の一部返還などを求めた住民監査請求は２５日、同町監査委員が受理するかどうかの結論を出せないまま「時間切れ」になる見通しになった。同日、期限内最後の要件審査を行ったが、委員２人の見解が不一致。４月５日に受理の是非を判断できなかった旨を請求人に通知する方針で、前例のない珍事となりそうだ。

　監査請求は住民らが今年２月２日に起こした。受理した場合、請求のあった翌日から６０日以内に監査結果を出さなければならないため、４月３日で期限切れになる。

　議長、事務局長は問題が表面化した２月４日に旅費の一部を返還。監査委は受理するかどうかを協議してきたが、両者の見解は平行線をたどり、結論を先送りしていた。受理側は「要件を満たしている」、不受理側は「町に損害を与えていない」とそれぞれ主張している。

　道監査委員事務局は「地方自治法の解釈上はあり得るが、通常は結論を出す。道では前例がない」（特別監査課）と話している。

提供 - 函館新聞社

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