今年の花粉調査スタート 本格的飛散はまだ

update 2004/3/25 10:29

 渡島保健所は今月中旬から、今年の花粉飛散調査を開始した。24日現在、スギ花粉の飛散を散発的に3日間確認。2日以上連続して観測した日はなく、本格的な飛散は始まっていない。気象条件と飛散量の因果関係などの解明に向け、分析を進める。

 同調査は道立衛生研究所(道衛研)と道内5保健所との共同研究で、2000年に開始。長期的な観測、データ集積で、将来的には飛散予測など花粉症の予防策に反映させる。

 渡島保健所は、入居する渡島合同庁舎の屋上に花粉捕集器を設置し、スライドガラスに付着した花粉を観測している。道内他地域であまりみられないスギ花粉がメーンで、シラカバ花粉の飛散量は札幌の10分の1以下という。

 今年は15日から調査を始め、16日に飛散を初観測。昨年より15日早いが、観測した3日間とも1平方センチ当たりの個数は1個で、2日連続が条件の飛散開始には至っていない。

 過去4年間の調査結果をみると、スギ花粉の飛散開始日は4月1―6日に集中。飛散期間は3月下旬から4月下旬で、ピークは4月10日前後になりそうだ。シラカバ花粉は4月下旬に始まり、5月下旬に終了する。

 昨年のスギ花粉の年間総量は1平方センチ当たり317個と、一昨年の約3倍。気になる今年の飛散予測は、データ不足などから難しく、立てられていない。同保健所は「できれば、今年収集したデータから、原因など相関関係を見い出したい」(試験検査課)と話している。

 飛散状況は週1回、同保健所のホームページ(http://www.pref.hokkaido.jp/hfukusi/hf-osimh/contents/kensa/cafun/kafuntest.htm)で更新される。

提供 - 函館新聞社



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