グリーンプラザにブロンズ像設置

update 2004/3/25 10:28

 函館市が整備を進めている「パブリックアート」が24日、函館市松風町のグリーンプラザ(Cブロック)に設置された。彫刻家の増山俊春氏(57)=埼玉・所沢市在住=の作品で、フクロウやハトを両手で抱える男の子と女の子のブロンズ立像2基。市の計画に基づくパブリックアートとしては市内9カ所目になる。

 増山氏の作品名は「森の光・森の風」。フクロウを抱える男の子(高さ約1メートル)が「森の光」を、ハトを抱える女の子(同)が「森の風」を象徴している。ともに白御影石の台座(幅・奥行き35センチ、高さ65センチ)に取り付けられた。

 増山氏は東京都出身で、東京芸大大学院彫刻科修了。昭和会展(日動画廊主催)の林武賞を受賞したほか、函館や札幌をはじめ全国各地で個展を開催。根室管内の羅臼町役場、埼玉・深谷市図書館など各地の公共施設に作品が設置されている。

 設置に立ち会った増山氏は、昨年9月ごろから制作を始め、約4カ月で仕上げたという。「空に羽ばたくハトで風を、闇に動くフクロウで光をそれぞれイメージした。見た人に和んでもらえれば、非常にうれしい。思っていた以上に場になじんでいる感じがする」と話していた。

 パブリックアートは、1999年度に策定した設置計画(計画期間10カ年)に基づいて整備しており、公共空間で市民や観光客に安らぎや潤いを感じてもらうのが目的。本年度は3作品を設置する予定で、この日の作品は2作目。29日に最後の作品を同プラザ(Bブロック)に設置する。

提供 - 函館新聞社



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