参院選まであと3カ月

update 2004/3/24 10:35

 7月の参院選公示(6月24日予定)まであと3カ月。道選挙区(定数2)では、これまでに現職、新人合わせて5氏が立候補を表明。前衆院議員の鈴木宗男氏(56)の動向も注目される。比例区では北海道重点候補を設け、道内での集票作戦を展開する党もある。昨年11月の衆院選で動き出した自民・民主両党による「二大政党制」への動きは加速するのか、大敗した共産・社民両党は、“復活”への礎を築くことができるのか―。各陣営は道南での態勢づくりを着々と進めている。

 道選挙区で立候補を表明しているのは、自民党現職の中川義雄氏(66)=当選1回=、民主党現職の峰崎直樹氏(59)=同2回=、共産党新人の岡千陽(ちはる)氏(40)=前札幌市議=、社民党新人の山内恵子氏(64)=前衆院議員=、維新政党・新風新人の千代(せんだい)信人氏(39)=会社役員。

 北海道重点候補に位置づけられている比例区の立候補予定者は、公明党現職の風間昶(ひさし)氏(56)=当選2回=、共産党現職の大門実紀史氏(48)=同1回=、民主党現職の信田邦雄氏(67)=同1回=の3氏。

 中川義雄道南事務所は、3年前に函館市に事務所を設けた成果として、戸井、七飯、大野、上磯の4町で今月、後援会を設立。「中川にとって道南は手薄な地域。戦略上てこ入れが必要」とし、自民党道第8区支部と連携し、支持層を掘り起こす。

 中川氏は今後、3回程度、道南入りする予定。26、27両日には、町村部や同市内で開かれる支持団体の総会に出席し、固い地盤のない道南での組織づくりを進める。

 民主党道南総支部は12日、連合渡島地域協議会などとの道8区合同選対本部発足に向け、準備室を設置。選対構成や運動方針などを整理し、4月10日の合同選対立ち上げを目指す。

 課題は比例代表北海道重点候補の信田氏の当選で、「労組などと十分協議してやりたい」(板倉一幸・同支部幹事長)。擁立作業を進めている2人目の道選挙区候補については、党北海道が今月末までに結論を出す方針だ。

 共産党は比例区を軸にして党への理解を求め、岡氏への支持拡大を呼び掛ける。岡氏は政党機関紙を通じて党の政策を訴えるほか、道南では同党函館地区委員会と渡島・桧山地区委員会が地盤を生かした支援を展開する。

 岡氏は1月に渡島・桧山管内の27市町村を訪問。その後も函館で街頭演説するなど、精力的に活動している。女性向けの会合に出席するなど、女性を意識した戦略を進めている。

 社民党道連は20日の常任幹事会で、副代表の山内氏擁立を決定。昨年11月の衆院選道11区(十勝管内)で敗れた雪辱を期す。同党道南支部連合は「4月11日に予定している道連の選対会議を経て、道南全体で動き出すことになる」(道下誠幹事長)。。

 維新政党・新風道南支部の山田誠二支部長は「27日の道ブロック会議で、今後の運動方針や候補の日程を決める」としている。

 公明党は比例区の風間氏を北海道・東北・北陸・信越地区の重点候補と位置づけ、2月に函館市内でいち早く事務所を開設。党函館支部は「非拘束名簿方式を生かし、党よりも風間氏本人を前面に押し出したい」とし、同氏の後援会づくりに精力を傾けている。

 道選挙区に関しては「与党の枠組みとして考えざるを得ない」として、自民党の中川氏を支援する方針。

提供 - 函館新聞社



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