松前町で独自のサクラ開花予想発表へ
update 2004/3/24 10:35
道南のサクラはいつ咲く? 今年のサクラ(ソメイヨシノ)前線は、東京で平年より10日早く開花するなど、全国的に平年を上回るスピードで北上している。函館と江差の開花予想は札幌管区気象台から4月7日に発表されるが、それより先立って松前町では、同町内のサクラについて、独自の予想を25日をめどに発表する。例年、松前の予想が道南各地の開花の1つの指針となるだけに、その発表が待たれるところだ。
同町には250種、1万本のサクラが植えられており、松前公園などは道内で最も早く楽しめる観光スポットとして人気となっている。しかし、気象庁の開花予想の観測地点となっていないため、町商工観光課では、1977年から継続して、気象庁や青森、札幌、函館の各気象台の発表資料を参照し、オオヤマザクラ、ソメイヨシノ、ナデンなど9種類について独自に開花日を予想している。
昨年のソメイヨシノの予想は平年の4月30日としたが、開花は同27日。一昨年は4月22日の予想で開花は同17日と、初回の予想は完ぺきではないが、早い、遅いの基本的な軸は外していない。ちなみに両年ともおよそ2週間後に修正予想を発表しており、こちらはぴたりと開花日を当てている。
函館は五稜郭公園、江差は東山にある標本木のソメイヨシノが5、6輪開くと函館海洋気象台を通して「開花」が発表される。昨年は函館4月28日、江差同29日、一昨年は共に4月18日に開花した。
過去20年の開花日で見ると、松前で開花してからほぼ1日で函館、2日以内に江差で開花している。こうした推移から、松前の独自予想を基に、函館と江差の開花日をある程度の確率で推測できることになる。
今年は、3月17日に福岡で平年より9日早く、宇和島で8日早く開花したほか、18日には東京、横浜、静岡で平年より10日早く開花するなど、サクラ前線は平年より早く北上している。
同町では25日に札幌管区気象台が発表する、北海道の気温の3カ月予報などを踏まえて同日中に独自予想を公表する予定。商工観光課では「すでに開花予想についての問い合わせがたくさん来ている。本州における異常な早さはあるが、予報をしっかりと見極めて予想を発表したい」としている。
提供 - 函館新聞社
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