梶原さんが全国高校生詩のコンクールで入賞

update 2004/3/24 10:34

 函館東高校1年の梶原晶子さんがこのほど、第12回全国高校生詩のコンクールで優秀作に選ばれた。全国から応募のあった約6000編の中からの入賞に「自分の(心の)中にあったものが認められ、評価されたことがうれしい」と喜びをかみしめている。

 福井県丸岡町の丸岡町文化振興財団が主催。全国47都道府県508校から5875編の応募があった。現代詩家の荒川洋治さんや作家のねじめ正一さん、詩人の広部英一さんらが審査し、大賞(1編)、準大賞(2編)、特別賞(7編)、優秀作(10編)、佳作(20編)が選ばれた。

 受賞作は「死」をテーマにしたタイトル「残り時間」。昨年9月に国語の授業時間を使って「頭の中にあったものを表現した」作品は、死を告知され、受け入れた「あなた」と事実を受け入れることのできない「私」の心情を「ドウシテ笑エルノ?」「死ガ怖クナイノ?」などとつづっている。

 重いテーマにもかかわらず、全体を通してテンポよく表現しており、指導した佐藤和範教諭(37)も「重たい言葉を感じさせないいい作品だと思う」と評価した。

 中学3年から詩を書き始め、レーナ・マリアさんのエッセーを好んで読んでいる。賞を受けるのは初めてで、受賞の知らせに「信じられなかった」と話す。

 今回の作品で死の悲しみを表現した梶原さんは「これからも命の大切さを表現したい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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