函館市内公示地価、住宅地は都心回帰
update 2004/3/23 10:12
22日に発表された2004年公示地価で、函館市内の地価は依然として下落傾向が続いているものの、下げ幅が縮小に転じた。12年連続のマイナスとなった商業地は下げ止まりの気配。住宅地は郊外の落ち込みが目立ち、都心回帰の動きが出てきている。
「商業地は下がる幅がなくなり、だいぶ底が見えてきた」(市内の不動産関係者)。商業地の下落率は前年より2・4ポイント縮小し、下げ止まり感をうかがわせた。
ただ、JR函館駅前・大門地区、本町地区の地盤沈下に歯止めはかからず、楽観視できない状況だ。森元不動産鑑定事務所(函館市若松町)の不動産鑑定士、森元浩さんは「郊外店の競争激化で、特別な取り組みが必要。特徴を持っている商店街から、ここ1、2年でプラスに転じるところが出てくるかもしれない」と分析する。
一方、住宅地は西旭岡町など郊外で下落が目立つ半面、価格水準の高い杉並町、松陰町など中心部で下げ幅が縮小。大都市圏でみられる都心回帰の傾向が現れた。二極分化が進むことで「まだ下がる余地がある」(森元さん)との指摘もあり、不安感はぬぐい切れていない。
提供 - 函館新聞社
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