変則交差解消へ 6月着工8月完成
update 2004/3/22 10:10
JR函館駅前の変則交差点が、今年8月までに改良される。国の補助を受けて市が進めている「函館駅前土地区画整理事業」の一環で、昭和初期から続く現在の交差点は、一般的な十字路交差に改められる。工事は6月ごろから始まる予定で、市は関係する町会に対して説明会を開いたり、標識を設置したりして周知する。
同交差点は、国道5、278、279号の3路線、国道5号の付帯道路、市道の5本が交わり、国道278号と同279号には市電も運行している。初めて通るドライバーが戸惑うケースが見られ、「以前から『分かりにくい』という指摘があった」(市函館駅前周辺整備事務局)という。
市によると、現在の形になった時期は定かでない。ただ、都市計画が決められた1965年には現在の形態になっており、1933(昭和8)年当時の地図でも変則的に交差していたことがうかがえる。
改良工事は6月中に始められる。駅舎を背に、左手に整備中の新ターミナルの利用を開始し、バス、タクシーの乗り降りができるようにする。これに伴い、現在のバス乗降場やバス待合所を撤去する。同時に北洋ビル、函館ハーバービューホテル前を通る市道の整備を進め、約2カ月で完了する見込み。バス、タクシーなどの営業車と一般車両が区別され、営業車は新ターミナルからの出入りとなる。
この後、同市道の歩道、駅前広場の歩車道や一般車両駐車場などを整備し、駅前全体の整備事業は来年3月までに終わり、新しい駅前に生まれ変わる。車両通行が整理されるほか、駅舎からバス・タクシー乗降場所までの距離が短くなり、歩行者の利便性が高まる見通し。
同事務局は「懸案の変則交差も解消され、駅からデパートなど駅前商店街への人の流れも活発になるのでは」と期待している。
提供 - 函館新聞社
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