松前町長選、前田氏が出馬表明

update 2004/3/21 12:15

 【松前、七飯】昨年11月の衆院選道8区に出馬した前田一男氏(37)=無所属=は20日、松前町内で会見し、松村明夫町長の死去に伴う町長選(4月6日告示、同11日投開票)への立候補を正式に表明した。前田氏は「生まれ育った松前で、思い切って挑戦したい」と決意を語った。また、函館市在住の海洋研究家、小川文一氏(57)=同=も同日、七飯町内で出馬を表明。町長選は両氏の一騎打ちとなる公算が大きくなった。

 前田氏は同日午後、町民総合センターで、町議会議員、商工会・観光協会の役員ら町関係者と会談し、出馬要請を受諾することを伝えた。

 その後、記者会見した前田氏は「町の各界、各層からの要請を重く受け止めた」と出馬の理由を語り、「1次産業の立て直しや漁場の安定を図り、歴史や観光を生かしたまちづくりを進めたい」と述べた。

 同町が進める福島町との合併協議については「地域の知恵を結集し、潜在的な活力を引き出すために町一丸となって進める」と、積極的な姿勢を示した。

 前田氏の連合後援会の高木幹雄会長は「道8区を支える政治家として、(前田氏を)中央に送りたい気持ちは持っている。後援会は存続していきたい」と話した。

 一方、すでに出馬意思を明らかにしている小川氏も同日、七飯町上軍川の軍川振興会館で記者会見を開き、「陸上での養殖事業を推進し、漁業振興を図り、松前の活性化を図りたい」と出馬への意欲を力強く訴えた。

 福島町との合併協議については「共に漁業の町であり、何の問題もない」とした上で、「道南は昔から一つの地域で、全体が一つになるべきだ」との考えを示した。

提供 - 函館新聞社



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