イラク戦争開戦から1年

update 2004/3/21 12:10

 市内でも平和訴え

 イラク戦争開始から1年がたった20日、函館市内でもイラク情勢の平和的解決を願う集会やピースウォークのほか、イラクへの自衛隊派遣反対集会が開かれ、参加した市民らが平和への思いを再確認した。


 ピースウオーク

 「イラク戦争をストップ! 世界の人々とともに… PEACE from 函館」(自衛隊イラク派兵反対! 函館市民共同行動主催)には、約500人の市民らが参加。千代台公園での集会に続き、ピースウォークが行われ、平和への願いを訴えた。

 主催者あいさつでは、非核・平和函館市民条例を実現する会の佐藤修共同代表が「日本も米国の大儀なき戦に自衛隊を派兵している。一刻も早く止め、自衛官を無事に帰して」と訴えた。

 ピースウォークでは、ジョン・レノンの「平和を我らに」を歌いながら、「イラク派兵反対」「NO WAR」などと書かれた横断幕やプラカードを手に、同公園から丸井今井函館店前までの電車通り沿い約1キロを練り歩いた。

 参加した同市谷地頭町の男性(56)は「自衛官を政治家が都合のいいように利用している。次の世代のためにも、おかしい、という意思表示を市民が常にしていかなければ」と話していた。


 自衛隊派兵反対集会

 ホテルロイヤル柏木では、「3・20イラクへの自衛隊派兵反対集会」(北海道教職員組合渡島支部主催)が行われ、時事問題をベースにしたパフォーマンスで知られる、お笑い集団「ザ・ニュースペーパー」(東京)がコントを披露した。

 支部関係者や一般市民ら約180人が参加。同支部の岡田浩一書記次長が情勢報告し、自衛隊のイラク派遣に関し「隊員の無事を祈る黄色いハンカチ運動が行われているが、心情論だけに左右されず、問題の本質を見極めなければならない」と指摘した。

 ザ・ニュース・ペーパーは、未来のニュース番組仕立てのコントや、自衛隊隊員同士のやり取りを扱ったパフォーマンスで会場を沸かせた。

 最後は「自衛隊のイラク派兵の中止と平和的手段によるイラクの復興支援を求めていきます」とした集会アピールを読み上げ、締めくくった。

提供 - 函館新聞社



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