美原主婦殺し時効まであと1週間切る
update 2004/3/20 10:26
1989年3月、函館市美原3の主婦(当時51)が行方不明となり、95年に自宅の床下から他殺体となって見つかった事件は、26日午前零時の公訴時効まで、1週間を切った。遺体発見まで6年、空白の時間により捜査は困難を極め、10日には函館中央署の捜査本部が、被疑者不詳のまま函館地検に書類送致。しかし、捜査本部は「最後まであきらめず、情報提供を」と呼びかけている。
捜査本部などによると、主婦が行方不明になったのは、89年3月25日。同日午前10時、夫が出勤する際に確認されたが、午後6時すぎに帰宅した時には姿が見えず、近所の交番に捜索願を出した。室内に物色された跡はなかった。
それから6年後の95年5月16日。午前8時40分ごろ、主婦方の住宅改修工事で、作業員2人が1階の6畳和室の床下から、主婦の遺体を発見した。発見時、主婦は普段着にエプロン姿で、首に圧迫跡があることから、絞殺された可能性が高いとみられる。
捜査本部は翌日同月17日に設置、これまでに延べ10万6600人の捜査員を投入し、交友関係を中心に市内から道内、本州などでも捜査を行った。しかし、主婦の足取りについては、行方不明当日の午前9時と同10時の2回、友人と電話で会話していたほか、行方不明当日の夜に「主婦とこれから江差に行く」と男性の声で電話があっただけ。
目撃証言は当日朝以外は皆無で、容疑者逮捕に結びつく有力な情報は得られていない。しかし、捜査本部では「最後まで望みを捨てない。引き続き捜査を継続している」としている。
提供 - 函館新聞社
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