市教委が市立学校を完全禁煙へ

update 2004/3/18 11:45

 函館市教委は、新年度から市立の幼稚園・小中高校65校で、登校時から放課後までの間、敷地内を含めて全面的に禁煙にする。喫煙防止教育が進む中で、子供たちの健康や生活環境を考慮した対応。将来的には放課後も含めた完全禁煙を目指しており、徹底した取り組みを図っていく。

 市教委では、昨年5月に健康増進法が施行されてから、各校に対して校内を分煙するよう指導、完全禁煙についても検討するよう通知していた。4月からは、子どもたちが校内にいる時間帯に限り、敷地内すべての場所を禁煙とし、放課後については分煙にする。

 函館市内では、北星小学校が、用務室を除き全面禁煙としており、宇賀の浦中学校は、敷地内を含めた完全禁煙を実施している。市教委学校管理課では、約1年をめどに完全禁煙へ移行したい考えで、その間に教職員や来校者への理解を得たいとしている。

 道内では旭川や帯広市などのほか、道南でも七飯町が今年1月からすでに実施。新年度からは札幌、千歳、苫小牧市など全道各自治体で広まっている。

 同課の槻泰治課長は「子供たちは成長期でもあるし、喫煙防止教育からいってもそうせざるを得ない」と説明。函館北星小学校の本間淳一教頭は「(今回の対応は)当然のことだと思う」と話している。

提供 - 函館新聞社



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