五稜郭観光駐車場、利用率3割にとどまる
update 2004/3/18 11:44
函館市が、五稜郭公園を訪れる観光客の利便性向上を目的に昨年整備した「市五稜郭観光駐車場」(同市五稜郭町27)の利用率が、当初見込みの約3割にとどまっていることが、17日の市議会予算特別委員会(能登谷公委員長)で分かった。同駐車場は現在、一般乗用車のみ利用可能となっており、委員会から「観光バスを入れるべき」との声が挙がったため、市は旅行業者や、バス協会未加盟のバス会社などへのアンケート調査を実施する考えを示した。
同駐車場は公園周辺の路上駐車や迷惑駐車の解消を目的に、市道東山墓園線に面した民有地を市が有償で借り、昨年4月から供用を開始。敷地面積約3317平方bで、一般乗用車97台が駐車できる。整備費は約750万円。
市は同駐車場で本年度、5万4000台の駐車と1635万円の利用収入を見込んでいたが、今年2月末現在の実績は1万7589台の513万200円。駐車台数は32・6%、利用収入は31・4%にとどまっている。
委員会では阿部善一委員(民主・市民ネット)が「観光バスは乗客を下ろした後、他の道路で時間をつぶしている。駐車場にバスを入れ、利用率を上げるべきだ」と指摘。
これに古川雅章商工観光部長は、花見シーズンなどの公園が混雑する時期に市職員がヒアリングを行う考えを示したほか、「エージェントやバス協会未加盟のバス会社などにアンケート調査を行う。実態を把握した時点で、速やかに改修したい」と述べた。
市観光課によると、同駐車場では新年度、2万1800台の駐車と632万2000円の利用収入を見込んでおり、「観光地図にも駐車場の情報が徐々に掲載されだしており、本年度よりは多少増えるのでは」と話している。
提供 - 函館新聞社
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