佐々木明選手が来季開幕第1シード、大野町の実家で大勢が声援
update 2004/3/16 10:40
【大野】イタリア・セストリエールで現地時間の14日に行われた、アルペンスキーの男子回転最終戦で、大野町出身の佐々木明選手(22)=ガーラ湯沢スキークラブ=が5位に入った。佐々木選手は今季の合計獲得ポイントを「216」に伸ばし、総合ランキングで11位に入り、上位15人に与えられる来季開幕戦からの第1シード権を獲得。大野町細入の佐々木選手の実家には地元のスキー関係者などが集まってテレビ観戦し、声援を送った。惜しくも表彰台は逃したものの、シーズン途中のけがから見事に復帰し、来季につながる結果を残したことで、関係者は「よく頑張った。来年は優勝だ」と、世界のトップ15に入りを喜び、来季の飛躍を期待した。
佐々木選手の実家には、14日午後4時すぎごろから、大野町スキー協会の花巻昭英会長や、後援会関係者など約20人が集まった。最終戦はランキング上位25人だけに出場権が与えられ、佐々木選手は出場を目標の1つに挙げており、父・悦郎さん(55)は「きょうは攻める本来の滑りが見られるはず」と期待を込めてテレビを見つめた。
1本目は6位につけ、2本目は18番目のスタート。午後8時前、佐々木選手が滑り出すと集まった人は大声援を送った。「アキラ、行け」「よし、いいぞ」―。緩斜面でややスピードを落としたが、大きなミスもなくゴールに飛び込むと暫定1位に。「やったー」。大きな拍手と歓声が沸いた。
佐々木選手を就学前から指導した、元・大野Jrレーシングコーチの松本俊(たかし)さん(61)は「急斜面から緩斜面へとスピードを維持できなかったのが残念だが、いい滑りだった」とたたえた。また、花巻会長、後援会の三澤功一事務局長は「来年は表彰台の真ん中に立ってくれるはず」と力を込めた。
右ひざのじん帯を負傷し2レースを欠場した今季は、無理をせず着実な滑りでポイントを獲得、目標の来季第1シード入りをしっかりと達成した。悦郎さんは「けがはショックだったが、逆にパワーアップしたように感じる。攻めたい気持ちを抑えながらの滑りは、本人も悩むところがあっただろうが、来季につながるいいシーズンだったと思う」と、世界の戦いを終えた息子をねぎらっていた。
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