パブリックアート設置、8カ所目
update 2004/3/16 10:39
函館市が整備を進めている「パブリックアート」が15日、函館市末広町の金森洋物館前歩道に設置された。パブリックアートは、公共空間で市民や観光客に安らぎや潤いを感じてもらうのが目的。設置された作品は、少女のそばで水鳥がくつろいでいるブロンズ像で、市の計画に基づくパブリックアートとしては市内8カ所目となる。
市は1999年度に策定したパブリックアート設置計画(計画期間10カ年)に基づいて整備を進めている。本年度は前期5カ年最後の年で、3カ所6基(3組)の設置を計画している。
この日は本年度設置第1号で、作品名は「夏の記憶」。両ひざをついて座る少女(高さ約80センチ)のそばに水鳥2羽(高さ約36センチ)がたたずむ。少女は巻き貝を右耳に当て、足元にはヒトデと貝があしらわれている。作品は御影石の台座(横186センチ、奥行き95センチ、高さ41センチ)に取り付けられた。
作家は第56回全道展彫刻部門で全道美術協会賞に輝くなど、数々の受賞歴を誇る北海道教育大函館校助教授の小川誠氏(42)。
設置場所は、多くの観光客が訪れるベイ・エリアにある赤レンガ倉庫群の一角。制作に半年以上を費やしたという小川氏は、この日朝に最後の調整を施し、完成させた。「風景彫刻は見た人に物語性を創造させられるかどうかがが大切。それぞれの夏の思い出をよみがえらせ、安らげる空間になれば」と話していた。
市は近く、グリーンプラザ(同市松風町)内2カ所に2組(4基)を設置する予定。
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