道警報償費、芦刈本部長が中間報告

update 2004/3/13 16:07

 【札幌】道警の捜査用報償費の不正支出疑惑をめぐり、芦刈勝治本部長は12日、道議会総務委員会で道警による予算執行調査委員会の中間報告を行った。芦刈本部長は、1995年5月と97年9月分について「正規の手続きを経ず、捜査活動に要する経費あるいは捜査用報償費として執行できない経費に用いるとともに、事実と異なる会計書類の作成が認められ、不適正な予算執行があった」と、初めて会計処理の不正を認めた。

 調査では、 1 住民監査請求に提出されたコピー資料の信ぴょう性 2 95年5月と97年9月の捜査用報償費の執行状況―の2点を確認するため、元署長らの印影照合と捜査員の筆跡照合、捜査員22人の事情聴取、元署長ら関係幹部の事情聴取を行った。

 その結果、1 については▽同一・同種の印による印影が基になっていると推定されるものがあった▽同一人物の筆跡と推定されるものが多かった―ことなどから原本の写しである可能性が高いとした。捜査員の事情聴取では、「書類は作成したが捜査用報償費は受領しておらず、協力者にも支払っていない」との証言があったという。

 元署長らの事情聴取により、担当課が交付申請し、署長決済を受けて交付される正規の手続きをせず、月初めに副署長を通じて月数万円が担当課に渡されていたことも分かった。

 報告の冒頭で陳謝した芦刈本部長は、報告の途中でも「議会、道民の皆さまに深くおわび申し上げます」と述べ、佐々木友善総務部長らとともに再度深々と頭を下げた。また、引き続き調査を進める考えを示した。

 総務委は16日、同問題についての集中審議を行う予定。この日は、4日の道議会総務委で参考人質疑に応じた元道警釧路方面本部長の原田宏二氏が証言を裏付けるデータを保持しているとしている点について、データ提出を求める意見が委員から出され、理事会で協議することにした。

提供 - 函館新聞社



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