松本組再建で出資帯広の宮坂建設出資、関連会社通じ4億
update 2004/3/12 12:54
経営危機に陥っていた道南大手ゼネコンの松本組(本社・函館市吉川町4、宮部英一社長)の再建問題で、道東最大手の宮坂建設工業(同・帯広市、宮坂寿文社長)が、関連会社を通じて出資する方針を、11日までに固めた。拠出額は資本金の49・3%に当たる4億円。正式決定は20日以降になる見通しで、4月からの事業再生体制が整う。
松本組は2月、資本金を1億円から1000万円に減資する一方、3月末までに8億1000万円に増資することを決定。8億円のうち、主力取引銀行の北海道銀行が債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ)で4億円を拠出し、残りを宮坂建設工業の関連会社が負担する。松本組独自の出資分は1・2%足らずだが、「宮坂建設工業の傘下に入るわけではない。社長以下役員も続投し、独自性を保ちながら再スタートを切る」と説明している。
松本組の再建をめぐっては、債務約40億円の大半を占める道銀が2月に債権放棄を決めたが、一部金融機関は放棄に同意していないなど、課題もある。
宮坂建設工業は1922年に創業。資本金1億円で、2002年12月期の売上高は103億7200万円。経常利益は2億5000万円。従業員は約160人。札幌など全国6カ所に事業所を構える。
提供 - 函館新聞社
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