ピリカベツトンネル完成、18日から今日開始

update 2004/3/11 13:02

 【八雲】函館開発建設部が整備を進めてきた八雲町鉛川の国道277号「ピリカベツトンネル」(全長578メートル)が完成し10日、現地説明会が行われた。同トンネルを含む整備区間約2・2キロの供用開始は18日からで、八雲町と熊石町を結ぶ同国道の安全性と通行の確実性が期待される。

 函館開建によると、工事は危険個所とされる約2・7キロの南側に約2・2キロを新たに整備し、トンネルでバイパスを作る「鉛川防災事業」。同地区は道の幅が狭く、急カーブが多い。さらに、大雨や台風などで落石の危険が大きく、過去10年間で5回通行止めになっている。通行止め時のう回路は、道道42号(八雲北檜山線)と国道229号の利用がされていたが、1・5倍の時間を要するなど課題もあった。

 1998年9月に着工。同トンネルは1999年3月から建設を進めてきた。総事業費は約70億円。

 トンネルの名前は、同地区の昔の地名・ピリカベツ(アイヌ語で「美しい川」の意味)から名付けた。トンネルの銘板は、最も近い八雲町春日小学校の児童が力を合わせて書いた文字から作られ、トンネルの入り口に取り付けた。

 この日は同校の全校児童10人が招かれ、実際にトンネルを歩いて通った。函館開建の職員が長さや照明設備について説明。児童は解説を熱心に聞き、構造や防災設備などについて学んだ。

 今後は電気配線などの作業を経て、18日午前11時の供用開始を予定している。

提供 - 函館新聞社



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