エコネットはこだて調査・小学生、高学年ほどごみの分別「面倒」
update 2004/3/10 15:27
函館の環境を考える会(エコネットはこだて)が市内の小学4年生から6年生とその保護者を対象に行った、環境問題などに関するアンケート調査の結果がこのほどまとまった。それによると、ごみの分別を「良いこと」と考える割合は4年生80%、5年生73%、6年生63%で、学年が上がるにつれ「良いことというよりは面倒」と考える傾向にあることが分かった。同会では「環境に関する教育プログラムが必要」と分析している。
アンケートは、小学4年生67人、5年生78人、6年生87人、家族232人(1家族1人)を対象に、小学生用と家族用に設問を分け、昨年11月1日から12月20日の期間で実施。回収率はそれぞれ、66%、85%、68%、73%で、回収人数は小学生と家族、ともに169人ずつだった。
「環境問題に関心があるか」の問いに、「ある」または「少しある」と答えた家庭は4年生で93%、5年生で98%、6年生で97%だったが、「子どもと環境問題について話したことがあるか」の問いでは「まったくない」と答えた家庭がそれぞれ、19%、23%、17%あった。同会では「環境について子どもと話す家庭が少ない」として、啓発に力を入れていく方針を決めた。
家族からの個別意見としては、「商品の過剰包装をやめてほしい」「環境に優しい容器作りを」など、生産者への提言が目立ったほか、「リサイクルが当たり前と思えるよう、子どもへの環境教育をしっかりして」といった意見が寄せられた。一方で、「このままでいい」と特記した人もいた。
同会の山本正子代表は「環境教育の基盤作りのためにも、啓発活動などを続けたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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