ひびけ太鼓が最終公演
update 2004/3/8 11:52
函館市内、近隣の和太鼓グループによる祭典「ひびけ太鼓」(同実行委主催)の10回目となる最終公演が7日、函館市民会館で行われた。24団体約350人が出演。「和太鼓集団 箱館臥牛塾」の演奏で開幕し、最後は出演団体全員による「津軽の祭り」を発表。ねぶたのリズムと太鼓、「らっせら」の掛け声に合わせ出演者は、熱狂的な踊りを繰り広げた。一部の来場者も立ちあがって一緒に踊り、最高潮に盛り上がり、有終の美を飾った。
第1―4回まで運営の中心メンバーとして奮闘し、1998年に解散した「どっこい座」が1日限りの復活。当時、道教育大函館校の学生だったメンバーが、昔を思い出しながら華麗なバチさばきを披露した。曽我直人さん(ひのきや代表)は「懐かしかった。横浜から駆けつけてくれたメンバーもいるんです」と笑顔を見せた。
また、学校の閉校に伴い本年度で解散する恵山日浦小の「北海道滑田鬼剣舞(なめしだおにけんばい)愛好会 日浦砂利童(ひうらじゃりわらす)」は華麗な舞を披露。20日がラスト公演で、指導する大島清貴教諭は「良いステージだった。最後の公演に向けて弾みがついた」と話した。
6回から出演している浜分太鼓の北林亨会長は「続けることの難しさを感じる一方、もったいないという気持ちですね」と盛り上がるステージを見ながら寂しい思いを口にした。
「ひびけ太鼓」は1995年、市内、近隣の8団体が集ってスタートした。以後、市内や近隣など毎年、場所を変えながら開催。参加人数も年々増え、ここ数年は20団体以上が出演する大規模なイベントに成長した。
1回目の開催から運営に携わってきた実行委員会の坂爪庄一会長は「各回でいろいろなドラマがあり、思い出しながら演奏を見た。終止符を打つことになるが、新たな試みが生まれることを期待したい」と感慨深げに語っていた。
提供 - 函館新聞社
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