江差追分会厚沢部美和支部30周年祝賀会
update 2004/3/8 11:51
【江差、厚沢部】江差追分会厚沢部美和支部(仙石利彦支部長)の発足30周年、同支部の渋田義幸師匠の師匠認定20周年を祝う祝賀会が7日、江差町のホテルニューえさしで開かれた。会員や同支部ゆかりの人たち約200人が出席して祝杯を挙げた。
仙石支部長は「発足当時は、江差の崎野師匠宅にこぞって出掛けて教えを請うた。今でも若い世代からお年寄りまで、心から追分を楽しんでいる。先人の追分に懸けた精神を歌い継いでいきたい」とあいさつ。
渋田師匠は「江差高在学中、就職前に追分を覚えようと福田末五郎氏に師事した。節が大きく豪快で素朴な歌に感銘を受けた。追分が生活の一部となり、仕事のつらさも消し去ってくれた。先人の情熱を忘れずに今後も努力したい」と、感慨深げに追分の道を振り返った。
江差追分会会長の濱谷一治江差町長は「今後も追分を中心に地域を発展させていきたい」と激励。来賓で出席した金田誠一衆院議員、青坂満・江差追分師匠会会長も長年の労苦をたたえた。
続いて、追分会会員が全国各地の民謡を披露、祝宴を盛り上げた。渋田師匠も万感の思いを込めた追分節を歌い上げ、支部メンバーらの追分踊りが彩りを添えた。
美和(目名)地区は若狭松緑師、佐々木千代吉師ら追分名人を輩出した伝統の地域。同支部は1975年3月9日発足。江差電報電話局交換手だった崎野澄師匠の指導の下、40人の会員が歌声を磨いた。79年に崎野師匠が函館市に転出。渋田師匠が指導を引き継いだ。現在の会員数は25人。
渋田師匠は62年に福田松豊(末五郎)師に師事。74年の第12回江差追分全国大会で優勝。80年に江差追分会理事就任。83年に師匠認定を受けた。
提供 - 函館新聞社
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