理容室経営の本間さん・プロ用はさみの小型研ぎ機を共同開発
update 2004/3/7 23:11
函館市内で理容室2店を経営する本間慶彦さん(50)=同市富岡町2=がこのほど、島根県の研磨機メーカー「サンク理研工業」と共同で、プロ用はさみの小型研ぎ機を開発した。熟練を必要としない、砥石(といし)を使った本格的な研磨機はほとんど普及しておらず、本間さんは「若い理美容師が自分で道具の手入れをする大きな助けになるのでは」と勧めている。
約5年前から研究を続けてきた。本体の大きさは高さ20センチ、長さ20センチ、幅12センチ。特殊な砥石を1分間に約1500回転させる構造。はさみを固定するアームにも工夫が凝らされており、はさみを開いた状態で取り付け、刃角度60度で簡単に研げるようになっている。
理美容師が使うプロ用のはさみの研磨には、熟練した技術が必要とされている。紙やすりで研ぐ簡易タイプの研磨機も出ているが、プロ用としては「使えない面が多かった」(市内理容師)という。
業者に委託して研いでもらう人も多く、「特に若い人は自分で研がないので金属の繊細さが分からず、はさみを雑に扱う傾向にある」と本間さん。商売道具を自分で手入れすることで、道具、髪の毛の扱いなど、すべてにおいて微細な気遣いができるプロ意識を持ってもらえたらと期待する。
使用した同市内などの理美容室の反応も上々で、「だれでも簡単に扱える」と好評。販売は、札幌の「ドリーム サプライ ワークス」が手掛けている。価格は19万8000円。問い合わせは同社TEL011・663・7200か、本間さんTEL40・4711。
提供 - 函館新聞社
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