森でイカ型の鐸形土製品出土

update 2004/3/7 23:10

 【森】森町内にある縄文時代後期(約4000年前)の鷲ノ木4遺跡で、イカの形にそっくりな鐸(たく)形土製品が見つかった。大きさは高さ11・5センチ、最大幅5センチで、国内で見つかった鐸形土製品としては最大という。形状は森町名物の「いかめし」にそっくりで、考古学ファンのみならず、広く関心を集めそうだ。

 町教委によると、2002年の発掘調査で3つの破片が見つかった。これをつなぎ合わせ、修復したところ、上部に耳があり、胴体の部分がふっくらとしたイカの形になった。

 鐸形土製品とは、銅鐸の形に似た土製品で、中は空洞。用途は不明で、同遺跡からは数点、出土している。

 今回の発見について、同教委は「同遺跡ではキノコや海獣の土製品が見つかっており、イカ形もその一種。当時は生き物や食べ物の形を土器として残す、何らかの風習があったのでは」と話している。

 イカ形の鐸形土製品は現在、同教委の遺跡発掘調査事務所にあり、希望者は見ることができる。問い合わせは同事務所TEL01374・3・2240。

提供 - 函館新聞社



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