上湯川小学校で児童全員に防犯ブザー
update 2004/3/5 10:22
函館上湯川小学校(橋本紀勝校長)は、5日から児童全員に警報ブザーを携帯させる。登下校時の安全対策の一つで、同校によると函館市内では初の試み。同時にPTAが作成した「危険マップ」も校内に掲示し、安全意識の高揚を図る。マップは、来週にも地元の町会長あてに配布。地域とも連携し一体となった取り組みで、安全な地域環境を作っていきたい考えだ。
警報ブザーは、父母会が資源回収やバザーなどの収益金を基に購入。4日に、松田聡PTA会長から児童に贈られた。警報ブザーは、本体にひもが付いており、ひもを引き抜くと大きな音が鳴る。危険があった際、周囲に知らせることができるほか、携帯していることで一定の抑止力にもなる。
函館市内では、防犯協会などが新入学児童にプレゼントしたケースはあるが、全校児童が一斉に携帯するケースは、函館市教委でも「聞いたことがない」という。
PTAでは、警報ブザーと同時に校区内にある交差点や空き地、地元の人にしか分からない場所など27カ所を写真付きでまとめた「危険マップ」も作製。より多くの人に地域認識を深めてもらうために、スーパーや児童館への配布も検討している。
安全対策について松田会長は「市内でもいろいろな事件などがあり、身近な問題。(事件が)起きてからでは遅い」と強調。マップ作製に当たったPTA研修委員会の野勢里佳さんも「意外に交通量のある場所も多い」としている。
新年度からも新たな安全対策力に取り組む予定で、松田会長は「こうしたことが少しでも広がっていけば」と話している。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。