渡島中北部に広域観光ルート

update 2004/3/4 12:23

 渡島支庁は新年度から、渡島中北部(函館市―長万部町)の広域観光を推進する事業に乗り出す。函館を起点に「体験・温泉・食」をテーマに広域観光ルートを策定。本年度着手した渡島西部(函館市―松前町)に続いてモデルコースマップを作製し、旅行会社に売り込む考えだ。

 広域観光推進は渡島支庁の地域政策推進事業(支庁独自事業)で、本年度から3年計画。函館で滞留する観光客を周辺町村に誘い出すのが狙い。2003年度は渡島西部が先行して、観光ルートづくりに着手した。

 04年度は函館、大野、七飯、鹿部、砂原、森、八雲、長万部の8市町の観光関係者で組織する「おしま中北部観光再発見会議」が観光資源を発掘し、現地視察など踏まえ観光客を誘致できるモデルルートを整理する。

 観光資源には大沼公園、ファームイン(農家民宿)、長万部、八雲の温泉、道が初めて民間資金活用による社会資本整備(PFI)を行う道立公園「噴火湾パノラマパーク」(八雲町)などが想定されている。

 10月には旅行会社や旅行情報誌など観光関係者6人を招待。函館から長万部まで再発見会議が検討したモデルコースを1泊2日の日程で回り、専門的見地から意見をもらう。12月の最終会合でルートを再検討し、来年3月までにルートマップを1万部発行。道内外の旅行会社、交通機関、旅行情報誌などに配布し、売り込みをかける。

 04年度は併せて、渡島東部(函館市―砂原町)の広域観光推進にも着手。函館市と4町村の市町村合併を視野に、広域観光の課題整理を進める。事業費は中北部が234万円、東部が37万円で、235万2000円で新年度予算案の支庁独自事業に計上している。

提供 - 函館新聞社



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