日銀調査、新千歳空港の大雪欠航の足止め客、1割が函館に
update 2004/3/4 12:23
1、2月の大雪で新千歳空港(千歳市)の欠航が相次いだ際、足止め客の1割が、函館に移動していることが、日本銀行函館支店の調べで分かった。市内の主要ホテル14カ所の当日申し込み宿泊者数が1400人上積みされるなど、函館には一時的なプラス効果をもたらしたが、同支店では「北海道は不安定だという印象が残り、北海道への観光・ビジネスの潜在的な抑制につながる」と説明している。
調査は、利用客が代替航空機を利用しても、当日中に目的地へ到着できない規模の欠航が出た、1月10、14日、2月17、22、23日の5日間で実施。JRや函館空港、ホテルへの聞き取りなどから推計した。
それによると、足止め客の追加支出の総額は5億円に上ると試算。足止め客の行動パターンを 1、札幌や同空港周辺で宿泊 2、自宅に戻るか、同空港内にとどまる 3、函館に移動し、当日中に函館空港から出発 4、函館で宿泊し、翌日函館空港から出発―の4つに分類し、うち函館に関連する3、4の両パターンの合計を1億1000万円と分析した。
同支店は「新千歳空港は欠航190便、約5万人に影響が出たの対し、函館空港は欠航2便、約300人にとどまっている」と函館の道内での優位性を指摘。一方で「不安定な運航状況はマイナスインパクトを与える」とし、「冬場の厳しい気候条件を考えると、北海道の新幹線の必要性は高い」と述べている。
提供 - 函館新聞社
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