続豊治の資料寄贈、市立函館図書館に段ボール100個
update 2004/3/3 09:57
日本初の洋船「箱館丸」を建造した船大工、続(つづき)豊治(1798―1880年)の子孫が残した資料が2日、市内の関係者を通じ、市立函館図書館に寄贈された。段ボール箱100個分、約3000点の資料の中には、江戸時代の船舶関係の書籍、明治期からの函館造船業組合の資料など貴重な品も含まれている。今後、さらに整理が進めばさらに貴重な資料も見つかりそうで、関係者は期待を寄せている。
資料は、豊治の4代目の子孫、故・続一郎さんが残したもの。一郎さんの長男・雅明さん柔虱媚垪濬・修・蕁∋堝發良找・撹廚気鵝僻ヾ杙唆醗篁左Φ羃餡馗后法・羯街整譴気鵝蔽羯殻・兵卍后法∂慧沈亠弩覆気鵝覆茲澆・┐詒・朶櫃硫饌緝宗砲蕕鯆未検・鸞・・存修靴拭・r
2日午前10時から、資料が同図書館集会室に搬入された。詳細な仕分け作業はこれからだが、中には江戸末期の嘉永6(1853)年の船舶関係の書籍のほか、函館造船業組合が創立した1907(明治40)年から1938(昭和13)年までの収支や会員名簿などの資料、明治期の続造船所の出勤簿らしきものなど、貴重な品々も見つかった。
資料は整理を進め、新たに建設される中央図書館で、将来的に公開される見通し。富岡会長は「船舶の歴史をひもとく上で、貴重な資料もある。量が多く大変だが、詳しく調べたい」と話している。
続豊治=1798年、松前城下の福山に生まれる。10代で造船技術を習い、高田屋嘉兵衛の造船場に勤める。高田屋の没落後、一時、仏壇師となるが、その後洋船製造を研究、1857年には日本初の洋式帆船「箱館丸」を建造するなど、没するまでに15隻の西洋帆船を建造した。
提供 - 函館新聞社
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