タイヤ直撃死、上ノ国の採石業者捜索

update 2004/2/28 11:43

 【上ノ国、青森】江差町水堀町で18日夕、国道229号を走行していたダンプカーから外れた後輪タイヤが歩行者を直撃、2人が死傷した事故で、道警本部交通部、函館方面本部交通課、江差署の合同捜査班は27日、新谷勝男容疑者(62)=江差町愛宕町、会社役員、業務上過失致死傷で逮捕、送検済み=にダンプカーをまた貸ししていた、上ノ国町豊田の採石業「北祥」(佐藤由彦社長)の事務所を捜索した。

 同日午前9時半すぎから、捜査員5人が北祥の事務所に入り、約3時間にわたって家宅捜索を行った。捜索の結果、段ボール3箱分の関係資料を押収した。

 また同日、ダンプカーを所有し、北祥に貸していた青森県弘前市の採石業、三上砕石運輸(三上清蔵社長)の本社でも合同捜査班による捜索が行われた。

 同容疑者は、昨年12月に江差町内の自動車整備工場で、後輪付近の部品交換を行った際、整備員から後輪タイヤとホイールベースを固定するハブボルトが折れていることを指摘されたが、修理せずに運転を続けていた疑いが持たれている。同容疑者は合同捜査班に対して、こうした事実を認める供述をしているという。

 合同捜査班では、2社から押収した資料をもとに、同容疑者を含む3社間での車体のやり取りの詳細や整備状況に関する同容疑者の供述の裏付けを進める方針だ。

提供 - 函館新聞社



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