函病が記者会見・医療ミスで40代男性植物状態
update 2004/2/28 11:42
市立函館病院(長谷川正院長)は27日、会見を開き、1月13日に同院で行われた、冠動脈に他の血管でう回路を作る再手術(再冠動脈バイパス手術)で、緊急用の人工心肺のチューブを付け違い、市内の40代の男性が植物状態になる医療事故があったと発表した。
発表によると、担当医師が緊急用の人工心肺を取り付ける際、動脈用と静脈用に切り分ける内径約1センチのチューブの切断位置を間違え、静脈用と動脈用のチューブを取り違えて接続。人工心肺が32分間機能せず、17分間の心停止状態を招き、男性は脳に十分な血液が回らなかったことなどから、低酸素脳症で植物状態となった。
胸を切開する途中で、既存のバイパスを傷つけ、大量の出血があったことから、緊急用の人工心肺を接続することにしたが、焦ったために何用のチューブか確認しないで付けたという。男性は現在、まばたきする程度の反応しかなく、同院神経内科の医師を中心に回復治療が行われている。
同病院は医療ミスを認め、家族らに謝罪。長谷川院長は「(ミスの)原因や背景について十分究明し、万全の対策を取りたい」とコメント。再発防止策として、切断位置が分かりづらかった従来のチューブを、動脈側と静脈側に違う色を配した新しいものに代えたと発表した。
提供 - 函館新聞社
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