函大がXマスファンタジーの調査まとめ

update 2004/2/27 10:54

 昨年12月に開かれた「2003はこだてクリスマスファンタジー」で、来場者の90%以上が「もう一度、会場に足を運びたい」と感じていることが、函館大学の研究グループの調査で分かった。函館の冬観光の目玉として、ファンタジーが市民や観光客らに受け入れられていることが、あらためて証明された。一方で、市民参加によるイベントの発展を望む声も多く、各機関との連携強化なども含めて、今後の課題として指摘している。

 調査を実施したのは、日野隆生講師の研究グループ。ファンタジー開催期間中、10日間にわたって、来場者を対象に聞き取り方式でアンケートを行い、486件の回答を得た。

 まとめによると、クリスマスファンタジーの印象について「とても良い」が65・2%。「良い」の24・1%を含めると、約9割が魅力を感じている。さらに「また来てみたいか」の質問には、90・4%が「はい」と答え「いいえ」は2・3%だった。

 函館市内や渡島管内以外の来場者を対象にした「冬の函館」についての印象は「とても良い」「良い」を合わせると約84%と好印象を持っており、約87%が「また来たい」と回答している。

 地元民もファンタジーに期待しており、84・4%が「地元経済活性化にもつながると思う」と答えている。さらに盛り上げるために必要なこととしては「市民の参加」が41・9%で「地元企業の協力」の2倍以上となっている。

 日野講師は、課題だった函館の冬観光で、ファンタジーが「観光客を誘引するイベントとなりつつある」と解説。マーケットを海外に拡大させることなどで、イベントの可能性を高めることができるとし、そのための戦略として、地域住民、企業、行政など地元の「ネットワーク構築が必要」と強調している。

提供 - 函館新聞社



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