歩くスキー、気軽さが人気
update 2004/2/27 10:51
高度な技術が必要なく、誰でも気軽に取り組める「歩くスキー」が今年も人気を高めている。森町駒ケ岳の駒ケ峯温泉ちゃっぷ林館では、小学生から高齢者まで新しく取り組む人が増え、昨年の利用客を上回っている。関係者は「マイペースで行え、大自然を満喫できるそう快感を味わえる。正しい技術を身につければ、さらに楽める」と人気の秘けつを話している。
高度な技術が不要で全身の筋肉を使い、リズミカルに無理なく効果的な運動ができるとあり、高齢者を中心に人気が高まっている。
ちゃっぷ林館では今季、暖冬による天候不順のため利用客が伸び悩んだが、天候が回復した2月から順調に客足が伸びている。昨年12月20日のオープンから今月16日現在の合計が1399人に達し、昨年1―3月の合計1229人を早くも上回り、人気の高さがうかがえる。
コースは初心者でも楽しめる1周約5キロで、利用料は300円。道具は無料でレンタルでき、また温泉施設もあることで、函館市内を中心に毎年多くの愛好家が訪れている。
同施設の中川武世施設長は「愛好家から誘われ、グループで来る人が多い。最近は50代の女性、若いカップル、ALTの外国人、小学生の団体利用が増えてきた」と幅広い層で利用客が増えたことを話す。
亀田港町町会(吉田三郎会長)では、冬期間の児童育成にドッジボールなど屋内スポーツを行ってきたが、今年初めて歩くスキーを取り入れた。初経験した港小3年の加賀夏美さんは「外で運動でき、気分も良かった」、大島美紀さんは「難しい動きもあったが楽しくできる」、篠村愛さんは「基本的なことを教わったらもう大丈夫。次は友だちと来たい」と声をそろえる。林道でトドマツを眺め、動物の足跡を発見するなど、大自然との触れ合いもいい経験になっているようだ。
道体協指導員で初心者講習を担当する酒井主税(ちから)さんは「一度体験すると熱心に続ける人が多い」と話す。だが「気軽に取り組みやすいが、道具の選び方、体に合わせた滑り方、転び方、マナーを習得することが大切」と基本の大切さを訴える。また「さらに普及、発展させるためにも、正しい技術を正確に教えられる人材が多く必要」と、指導者育成の大切さも話している。
同所では雪がなくなる3月中旬ごろまで楽しめる。グループで申し込めば酒井さんによる初心者講習が受けられる。問い合わせはちゃぷ林館TEL01374・5・2880。
提供 - 函館新聞社
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