木古内町が4月以降にも函館市に飛び地合併申し入れ

update 2004/2/25 10:51

 【木古内】木古内町の大森伊佐緒町長は24日、4月以降に函館市に対して正式に、飛び地での合併協議を申し入れることを明言した。同町と隣接する上磯、知内両町が、木古内町との合併協議を断ったため。

 同日開催した町議会の合併に関する調査特別委員会(四渕初良委員長)で明らかにした。大森町長は委員に対し、数回にわたり、井上博司函館市長ら幹部を訪問するなどし、合併協議を申し入れたことを説明した。

 さらに今月中旬、上磯、大野両町と知内町を訪問し、合併協議をしてほしいと依頼したが、各町の町長が難色を示したため、陸続きでの合併協議を最終的に断念。大森町長は「当初、飛び地合併は選択肢になかったが、進むべき道は、函館以外にないと判断した」と述べた。

 ただ、函館市は今年12月にも渡島東部4町村との合併に向け、協議を進めている最中。函館市議会では「木古内との協議の是非は、渡島東部との議論が落ち着いてからにすべき」などの意見もある。

 大森町長は「現在の5市町村の枠組みに入ることは難しいと認識しているが、これまでの感触では(函館市に)正式に申し込めば、前向きに検討してもらえると信じている」としている。

 3月中旬にも、住民説明会やアンケートを実施し、町民の意向を聞く方針。合併特例法の有効期限となる来年3月にも、議会議決を得たい考えだ。

提供 - 函館新聞社



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