「海猫」ロケ中・24日は市内で実施

update 2004/2/25 10:51

 札幌出身の作家、谷村志穂さんの小説「海猫」の映画冬季ロケが2月下旬まで、小説の舞台の函館や南茅部など、道南各地で行われている。男女3人が織りなす根源的な愛を描き出した作品。「キッチン」などで知られる、函館ゆかりの森田芳光監督がメガホンを執り、厳しい冬の道南をバックに撮影を進めている。

 「海猫」は昨年の第10回島清恋愛文学賞受賞作。映画では昭和50年代の函館や南茅部を舞台に、日本人とロシア人を親に持つ、美しい娘・野田薫(伊東美咲さん)と、夫で南茅部の漁師・赤木邦一(佐藤浩市さん)、その弟の広次(仲村トオルさん)の3人の愛の物語。原作は札幌出身の谷村さん、監督は「阿修羅のごとく」で、先日の第27回日本アカデミー賞・最優秀監督賞に輝いた森田監督。

 道南での冬季ロケは、南茅部町内各所や上ノ国町で14日からスタートしており、伊東さんら主要キャストも現地入り。24日午前8時からは、冬季で唯一、市内のシーンとなる、函館公園でのロケをした。薫の弟・孝志が彼女と公園内でデートしているシーンで、森田監督らスタッフ約60人が撮影を進めた。

 「ときめきに死す」(1984年)、「キッチン」(85年)以来の函館・道南ロケ作品とあって、「日本の風景と人の本性が絡み合う、伝統的な日本映画にしたい」と森田監督。またロケ地・函館について「海や山、マチとロケーションとしては最高。将来的にはオープンセットやスタジオ、ロケ隊専用の宿舎など、一歩進んだ整備を進め、公共の場所でのPRもすれば、もっと面白くなるはず」と話していた。

 6月中旬から夏季ロケも市内などで行われ、今年秋には全国東映系で公開予定。

提供 - 函館新聞社



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