「大門屋」6月末閉店、企業家育成の目標達成
update 2004/2/24 11:12
第3セクターのはこだてティーエムオー(渡辺良三社長)は、函館駅前・大門地区で営業する「チャレンジショップ大門屋」(函館市松風町9の15)を、6月末に閉店することを決めた。若手企業家育成という当初の目的を達成したことが理由。今後の大門活性化対策としては、飲食専門店を一堂に集める「うまいもの領事館構想」の計画策定などに全力を注ぐ考えだ。
チャレンジショップは2001年7月に営業を開始した。駅前大門地区の2階建て空き店舗を同社が賃借し、最大9店舗のスペースを確保。今後の独立を目指す若手企業家に1坪(3・3平方メートル)月額3000円の安値で貸与している。これまでに洋服、インテリア用品から、パソコン販売店、カラー診断など、多様な18店が入居している。
卒業店舗はこれまでに14店。うち5店が駅前大門地区で独立開業し、6店が同地区以外や無店舗での開業をしている。現在チャレンジショップ内で営業の4店舗は3月末で卒業の予定で、それぞれ独立開業の道を模索中だ。
また、4月から4期生として入居が決まっている函館出身の小林一樹さん(23)の衣料販売店は、ティーエムオーの賃貸契約が終了する6月まで3カ月間出店する。小林さんはチャレンジショップ制度終了後の7月、同じ場所で独立営業する予定になっている。
事業の終了は、函館都心商店街とティーエムオーなどでつくるチャレンジショップ運営協議会(出村喜彦会長)でこのほど決定した。同協議会は解散しない。ティーエムオーの渡辺社長は「大門地区に5店が出店しているなど、中心市街地の活性化という所期の目標達成を受けての終了。大門に活力を提供できた」と話している。
3期生として昨年7月から入居している「ナチュラルギャラリーののか」のこがめいづる代表は「経営のノウハウなど学んだ経験を生かして、新しい場所へ出店したい」と意欲を見せている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。