黒沢清監督トークショー
update 2004/2/23 13:22
映画「ドッペルゲンガー」の上映にちなみ、メガホンを取った黒沢清監督のトークショーが21日夜、函館市内の映画館「シネマアイリス」で開かれた。独自の世界で国際的評価も高い黒沢監督が、約60人のファンを前に本作や映画観などを語った。
黒沢監督は1983年に商業映画デビュー。「CURE(キュア)」(97年)や「カリスマ」(99年)といった作品が国内外の映画祭から招待を受け、カンヌ映画祭では「回路」(2000年)が国際批評家連盟賞に輝いた。「ドッペルゲンガー」は見ると必ず死ぬといわれる幻影の一種で、自分の分身と遭遇したエリート研究者の行く末を描いている。昨年の第8回プサン映画祭オープニング作品。
同館の菅原和博代表とのトークで、黒沢監督は「役所広司さんの1人2役のシーンは大変だったが、以前から念願だった画面分割のシーンができて良かった」と語ったほか、カンヌやプサンといった国際映画祭での話も披露。映画の世界に入るきっかけとして、「映画が好きで高校時代、借りた8ミリカメラで撮影したが、映画館の作品と大違いで、がく然とすることの繰り返しでした。映画とは何だろうということを、知りたかったからこそ撮っていた」と語り、ファンは聞き入っていた。
提供 - 函館新聞社
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