故馬場みつさんの寄付金3億円をもとに障害者福祉基金設置
update 2004/2/22 16:38
函館市は新年度から、一個人からの寄付金を活用した「市障害者福祉基金」を設立する。函館出身で、東京で70年以上にわたって眼科医として活動した故・馬場みつさん(享年99歳)から昨年、寄付を受けた3億1759万円をもとに、運用益を市の福祉事業推進に役立てる。
馬場さんは1903(明治36)年、七飯町生まれ。函館高等女学校(現・函館西高)卒業後、東京女子医学専門学校(現・東京女子医科大)に進学。2000年まで眼科医として活躍し、02年7月に死去した。
市は馬場さんの遺志から障害者の知識習得や文化向上に向け、基金を設立。運用益は市の一般会計に繰り入れられるが、現在の金利情勢から「年間25万円程度」(福祉部)といい、創設時から基金を一部取り崩して事業に充てる。
新年度は基金の運用益を活用し、今年6月から着工する市中央図書館に設けられる障害者コーナーや、市総合福祉センター内の点字図書館の点字図書・CDの充実を図る。また基金の一部を取り崩し、中央図書館障害者コーナーの図書・機器を整備する。
馬場さんは元気だったころから、古里の市に財産を寄付する意向を示し、親族が昨年1月、現金2億7000万円と都内文京区の不動産(土地約76平方メートル、建物約93平方メートル)を寄付。この後も4月に700万円、8月に不動産売却代金として3859万円、12月にも200万円を寄付した。
提供 - 函館新聞社
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