春グマ捕獲、昨春同様49頭上限
update 2004/2/20 13:06
【七飯】道は19日、七飯町大沼の道大沼国際セミナーハウスで、渡島半島ヒグマ対策渡島地区協議会幹事会を開き、ヒグマの「春季管理捕獲」について、今春の実施方針案を示した。捕獲頭数は雄39頭、雌10頭の計49頭を上限にし、実施期間は3月21日から4月30日までの41日間。いずれも昨春と変わらない。
春季管理捕獲は、ヒグマによる事故や被害を未然に防ぎ、地域個体群を存続させる「人とヒグマの共生」が目的。捕殺一辺倒だった春クマ駆除と異なり、生息数や行動範囲を分析し、計画的に捕獲する。対象地域は渡島、桧山両管内(奥尻町を除く)と後志管内の南部3町村。道が2002年から3年計画で実施しており、今春が最終年になる。
実施期間はヒグマの出没時期が遅い後志南部に限り、4月1日から5月11日まで。対象地域を6ブロックに分け、地区ごとの捕獲上限数を設けている。有害鳥獣駆除の扱いで市町村が実施主体のため、地元が要望している道の経費支援は盛り込まれなかった。
過去2年の捕獲頭数は02年が雄1頭、雌3頭の計4頭、03年が雄5頭、雌1頭、不明1頭の計7頭。昨春は対象地域29市町村中、21市町村が実施したが「全体の捕獲数が少なく、効果を検証するだけの成果は得られていない」(道自然環境課)。
会合には渡島管内の市町村担当者、ハンター団体の関係者ら約40人が出席。「自由で規制のない捕獲を」「区域設定を撤廃をしてほしい」「道の政策なので予算措置を」などの意見があった。方針は関係機関の意見を踏まえ、道と渡島、桧山、後志の3支庁が協議し、今月下旬に最終決定する。
提供 - 函館新聞社
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