中央署の留置場収容実人数、道内で3番目の多さ

update 2004/2/19 10:47

 函館中央署の昨年の留置場収容実人数は412人で、札幌中央署の862人、札幌北署の449人に次いで、道内68署の中で3番目に多かったことが分かった。収容率(定員に対する延べ収容人数の割合)も一昨年の46・3%から昨年は73・1%にまで増加し、適正収容率とされる70%を超えた。同署は今月中旬、12室だった留置室を2部屋増やして定員を32人から36人としており、「留置室の状況は改善されるのでは」とみている。

 留置場収容の規定上、男性と女性を同室にはできず、成人と未成年者を同じ部屋に入れることもできない。このため、収容人数が最大値に達していなくても「満員」となることがあり、「木古内署や森署に引き受けを頼むことも少なくない」(同署)という。

 増設された留置室は、過去に酔漢らを一時的に収容する「保安室」として使われていた3室のうちの2室。トイレにドアを付けるなどの整備を行い、規定に合うようにした。これにより、同署の留置室は14室になった。

 同署の収容実人数は、1999年の317人から、310人、356人、344人とほぼ右肩上がりに増加し、2003年は412人に上った。留置延べ人数も、一昨年の5404人から8537人に増えるなど、「無策」ではいられない状況となっていた。

 留置者について同署と協力関係にある函館西署も、50・6%だった一昨年の収容率が昨年は67・3%にまで伸び、適正収容率ぎりぎりに。留置延べ人数も同じく3508人から4667人に増加。道警函館方面本部全体でみると、留置延べ人数で一昨年1万789人、昨年1万5606人と約5000人増えている。

 同本部の昨年の刑法犯認知数は過去10年間で最も多い7717件で、前年より1100件増加。検挙率は20・2%で、同2ポイントアップした。

提供 - 函館新聞社



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