大型ダンプのタイヤが外れ保育園児が意識不明
update 2004/2/19 10:45
【江差】18日午後4時35分ごろ、江差町水堀町118の国道229号を走行中の大型ダンプ後部のダブルタイヤ(直径約1メートル)が外れ、うち1本が近くの歩道を歩いていた同町柳崎町の会社員、吉田麻砂美さん(36)の長男、斗夢(とむ)君(3)と祖母で同町水堀町の無職、石井サク子さん(64)を直撃した。斗夢君は頭部を強打して意識不明の重体。石井さんも左足下腿部を負傷した。
江差署はダンプを運転していた同町愛宕町の会社役員、新谷勝男容疑者(62)を業務上過失傷害の現行犯で逮捕した。
調べによると、斗夢君ら2人は、町立水堀保育所から、石井さん方に帰宅する途中で、国道西側の歩道を手をつないで歩いていた。斗夢君が車道側を歩いていたという。
外れたタイヤは道路の両側に向かい、1本が2人に直撃した。もう1本は約40メートル離れた、国道東側にある測量・土木設計「測土開発」の事務所に衝突。外壁の一部と玄関の窓ガラスを破損させた。ダンプはタイヤが脱落したとみられる地点から同町方向に約150メートル走って停止した。
現場は片側1車線の直線道路。事故当時、路面は雪でぬれていた。同署によると、同容疑者は現場北側の同町五厘沢で、砂利を積み、同町柳崎方向に向かっていた。2本のタイヤを固定している複数のボルトが根元から折れており、同署はタイヤが外れた原因を調べている。
タイヤの1本が外壁に当たった設計事務所の佐藤英志社長(51)は「ドーンという大音響とともに強い衝撃を感じた。爆発が起こったと思った。棚に積んであった測量器が衝撃ですべて落下した」と衝撃の大きさに驚いた様子。また、近くに住む広部要さん(47)は「ガリガリと路面をこする大きな音を立ててダンプが南方向に走っていた。後ろから2本のタイヤが同じような速さで追いかけていくのが見えた。直後に大きな音が聞こえた」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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